win-RAID1
update 2016-03-19

環境

Windows10

要約

windows 環境でのソフトウェアRAID1の作成メモである。
インストール環境によって次のように分けて記述してある。

ケース1: BIOSベース(システム予約領域 なし)
システムファイルとブートファイルが単一パーティションにある

ケース2: BIOSベース(システム予約領域 あり)
システムパーティション(システム予約領域)とブートバーティションが分かれている

BIOSベースのディスク取り換え(ミラーディスクが壊れた場合の対応)

ケース3: UEFIベース
EFIパーティション(システムパーティション)とブートバーティションが分かれている
※このページには記載していない(別のページに記載)

UEFIベースのディスク取り換え(ミラーディスクが壊れた場合の対応)
※このページには記載していない(別のページに記載)



システムファイルとブートファイルが単一パーティションであるケース

(1)HDDを新規に増設すると「ディスクの管理」にてディスク1として認識される。
ディスク1 をMBR形式で初期化する。
a1.jpg

(2)ディスク1が初期化された。
この段階ではベーシック ディスクである。パーティションは未割り当ての状態である。
a2.jpg

(3)ディスク0のパーティションを右クリックして「ミラーの追加」を行なう。
a3.jpg

(4)ディスク1 を選択してミラーを追加する
a4.jpg

(5)ダイナミックディスクに変換する(ミラー化するにはダイナミックディスクでなければならない)
a5.jpg

(6)ミラー化の実行中は「再同期中」という表示になる
a6.jpg

(7)ミラー化が正常に行われた
この時点でデュアルブートシステムになっている
a7.jpg

(8)ブートマネージャの状態
ディスク1はセカンダリ プレックスという表示になっている
a8.jpg

(9)起動システムの表示でもセカンダリ プレックスが確認できる
a9.jpg

(10)システム構成の「ブート」タブの表示でもセカンダリ プレックスが確認できる
a10.jpg

(11)PC起動するとデュアルブートの選択メニューが表示される
ミラーディスクなので、どちらを選択しても同じOSが起動する
a11.jpg



システムパーティション(システム予約領域)とブートバーティションが分かれているケース
※ミラー化する手順は前述の「システムファイルとブートファイルが単一パーティションであるケース」と同じである。

(1)HDDを新規に増設すると「ディスクの管理」にてディスク1として認識される。
ディスク1 をMBR形式で初期化する。
b1.jpg

(2)「システムで予約済み」パーティションについて「ミラーの追加」を実行する
b2.jpg

(3)「ブート」パーティションについて「ミラーの追加」を実行する
b3.jpg

(4)正常にミラー化された
この段階で「ディスク0」と「ディスク1」はデュアルブートになっている
b4.jpg

(5)ディスク1のブートローダーはセカンド プレックスと表示されている
b5.jpg

(6)起動システムの表示もデュアルシステムになっている
b6.jpg

(7)システム構成の「ブート」タブの表示もデュアルシステムになっている
b7.jpg

(8)PC起動するとデュアルブートの選択メニューが表示される
ミラーディスクなので、どちらを選択しても同じOSが起動する
b8.jpg



BIOSベースのディスク取り換え(ミラーディスクが壊れた場合の対応)
※ここでは「ディスク1」が壊れた場合のHDD取り換え対応について書いてある。
※「ディスク0」が壊れた場合でも作業手順は同じである。

(1)従来のディスク1が壊れたので新しいHDDに交換してディスク1をMBRディスクとして初期化する
c1.jpg

(2)まずはミラーボリュームを解除する必要がある
ディスク0の「システムで予約済み」パーティションがミラーボリュームになったままなので「ミラーの削除」を実行する
c2.jpg

(3)「不足」となっているディスクを選択して「ミラーの削除」を実行する
c3.jpg
※「ミラーの削除」処理をコマンドで行なうにはdiskpartを使用する
DISKPART> list volume //volumeを確認する。 Type にミラーとあるのがミラーボリュームである
DISKPART> select volume n //nはボリューム番号
DISKPART> detail volume //ディスク番号 m0 のような表示が確認できる
DISKPART> break disk mn //mnは上記で確認したディスク番号

(4)ミラーの削除後にはシンプルボリュームになる
c4.jpg

(5)残ったミラーボリュームについても「ミラーの削除」を行なう
c5.jpg

(6)「不足」となっているディスクを選択して「ミラーの削除」を実行する
c6.jpg
※「ミラーの削除」処理をコマンドで行なうにはdiskpartを使用する
DISKPART> list volume //volumeを確認する。 Type にミラーとあるのがミラーボリュームである
DISKPART> select volume n //nはボリューム番号
DISKPART> detail volume //ディスク番号 m0 のような表示が確認できる
DISKPART> break disk mn //mnは上記で確認したディスク番号

(7)シンプルボリュームになった
c7.jpg

(8)新しく入れ替えたディスク1に「システムで予約済み」のボリュームについて「ミラーの追加」を行なう
c8.jpg

(9)残りのボリュームについても「ミラーの追加」を行なう
c9.jpg

(10)新しく入れ替えたディスク1のミラー化は正常に完了した
c10.jpg


end of list