win7-RAID1
update 2011-03-24

概要

Win7 Ultimate 環境でソフトウェアRAID1(ミラーボリューム)を作成する。
「ディスクの管理」(
diskmgmt.msc)で作業する。

RAID1作成手順

(1)RAID1作成前のディスクの状態
ディスク0、ディスク1 とも「ベーシック」ディスクである。
01-raid1.png

(2) ディスク0の 1番目の領域を右クリックして「ミラーの追加」をクリックする。
02-raid1.png

(3) 「ミラーの追加」画面に表示されている「ディスク1」を選択して「ミラーの追加」 ボタンをクリックする。
03-raid1.png

(4) ダイナミックディスクへの変換確認画面が表示されるので「はい」ボタンをクリックする。
04-raid1.png

(5) 1番目の領域がミラーボリュームになった。
ディスク0、ディスク1 はダイナミックディスクに変換されている。
ディスク0 の「拡張領域」内の論理ボリュームは、シンプルボリュームになっている。
ディスク0 の残りの領域は「未割り当て」領域になっている。
05-raid1.png

(6) ディスク0 の2番目の領域を右クリックして「ミラーの追加」をクリックする。
06-raid1.png

(7) ミラー作成中には「再同期中」と表示される。
ミラー追加先のディスクには、作成中であることをあらわすアイコンが表示される。
07-raid1.png

(8) 全ての領域について「ミラーの追加」を行なった状態
ディスク0、ディスク1はミラーディスクになっている。
08-raid1.png

(9) ブートマネージャーを確認すると「セカンダリ プレックス」というエントリが作成されている。
システムはデュアルブート環境になっている。
09-raid1.png

「起動と回復」画面の状態
10-raid1.png

「システム構成」の「ブート」タブの状態
11-raid1.png

(10)ミラーディスクは通常のディスクと同じように取り扱うことができる。
同じ情報を「ディスク0」、「ディスク1」に保存するので安全性が高い。


ミラーの削除

(1) ミラーを削除したいボリュームを右クリックして「ミラーの削除」をクリックする。
delete-1.png

(2) ディスク1のボリュームを削除するのでディスク1を選択して「ミラーの削除」をクリックする。
delete-2.png

(3) ミラー削除確認画面が表示されるので「はい」をクリックする。
delete-3.png

(4) ミラー削除後はディスク1のボリュームは削除されている。
ディスク0のボリュームはシンプルボリュームになっている。
delete-4.png


ミラーディスク「ディスク1」が壊れると・・・
※「ディスク0」が壊れた場合でも対応状況は同じである。

(1) PC起動すると「ディスク1」は「不足(ディスク)」として扱われ、「ディスク0」および「不足」のミラー状態は「失敗」という表示になる。
※「不足」ディスクの実体は無い。(「ディスクの管理」で残ったままの状態のディスクである)
damage-1.png

(2) 壊れたディスクを交換してPC起動する。
新しく交換した「ディスク1」を「MBR」ディスクとして「OK」をクリックする。
damage-2.png

(3) ミラー失敗の「不足」というディスクの各パーティションを右クリックして「ミラーの削除」をクリックする。
damage-3.png

(4) 「ミラーの削除」画面では「不足」ディスクのパーティションを選択して「ミラーの削除」をクリックする。
damage-4.png

(5) 「ミラーの削除」確認画面では「はい」をクリックする。
damage-5.png

(6) 「不足」ディスクに残っている全てのパーティションについて「ミラーの削除」を行なうと次のようになる。
「不足」ディスクは消滅する。
「ディスク0」は正常なシンプルボリュームになる。(ミラーは解除されている)
「ディスク1」にミラーボリュームを作成したい場合は、あらためて「ミラーの追加」で作成する。
damage-6.png

(7) 以上のように、1台のディスクが壊れた場合でもミラーディスクを復元できる。

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