Win11 install
update 2023-11-01

環境

Win11

要約

UEFI/GPT 、BIOS/MBR  を問わず、インストールできる。
UEFI/GPT環境で、セキュアブート非対応、TPM1.2非対応、TPM2.0非対応 でもインストールできる。

クリーン インストール
どのケースのPCでもインストールできる。インストールしたWin11の機能は、どのケースでも同じである。
ケース
PC構成
Secure Boot
TPM1.2
TPM.2.0
インストール方法
1
UEFI/GPT



既定のインストール
2
UEFI/GPT


×
インストールイメージ展開によるUEFI/GPTインストール
3
UEFI/GPT

×
×
インストールイメージ展開によるUEFI/GPTインストール
4
UEFI/GPT
×
×
×
インストールイメージ展開によるUEFI/GPTインストール
5
BIOS/MBR



インストールイメージ展開によるBIOS/MBRインストール
ケース1:マイクロソフトが、Win11対応と言っているPC
ケース2:TPM2.0 非対応PC
ケース3:TPM1.2 、TPM2.0 非対応PC
ケース4:Secure Boot、TPM1.2 、TPM2.0 非対応PC
ケース5:UEFI非対応PC

既定のインストールとは・・・
マイクロソフト標準のインストールメディアのインストーラを使用したインストールである。

インストールイメージ展開によるUEFI/GPTインストールとは・・・
Win11インストールメディアをUEFI/GPTディスクのブートパーティションに展開して、UEFI/GPTディスクのシステムパーティショ ンにブート情報を作成しておく。
このディスクでPCブートしてWin11インストールを行なう。
マイクロソフト標準のインストールメディアのインストーラの「Secure Boot および TPM チェック」を使用しないので、セキュアブート非対応、TPM1.2非対 応、TPM2.0非対応 のPCにWin11をインストールできる。

詳細は下記サイト参照。
http://hrn25.sakura.ne.jp/win11/non-default-win11/non-default-win11.html

インストールイメージ展開によるBIOS/MBRインストールとは・・・
Win11インストールメディアをBIOS/MBRディスクのブートパーティションに展開して、BIOS/MBRディスクのシステムパーティショ ンにブート情報を作成しておく。
このディスクでPCブートしてWin11インストールを行なう。
UEFI/GPT構成のインストールを行なうわけではないので、BIOS/MBR構成のPCにWin11をインストールできる。

詳細は下記サイト参照。
http://hrn25.sakura.ne.jp/win11/legacy-win11/legacy-win11.html



インストール時にレジストリ追加して、TPM非対応、セキュアブート非対応のPCにクリーンインストールする方法。(Win11 22H2、23h2のインストールが出来た)

1. インストールメディアでPC起動して、言語選択画面で「Shift + F10」を押してコマンドプロンプト入力画面を表示する。
2. regedit コマンド入力
3. レジストリキー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup のサブフォルダにキー作成
4. キー: LabConfig
5. 名前:valuename、値:valueを作成
名前 DWORD (32-bit):BypassTPMCheck 値:1
名前 DWORD (32-bit):BypassSecureBootCheck 値:1
名前 DWORD (32-bit):BypassRamCheck 値:1      ※この設定は無くてもいい



アップデート インストール(「方法1」、「方法2」とも Win11 22H2 、23h2へのUPDATEインストールが出来た)
「方法1」
Win11インストールメディア(USBメモリ) の \sources\appraiserres.dll をリネームする。(例:appraiserres-org.dll)
代わりに名前は appraiserres.dll で内容が無い ゼロバイトのファイルをメモ帳で作成する。
この状態で setup.exe を実行すると Win11のupdateを行なうことができる。

「方法2」
Win11インストールメディア(USBメモリ) の \sources\appraiserres.dll で設定してある SecureBoot と TPM の記述を削除することで、 セキュアブート非対応、TPM1.2非対応、TPM2.0非対応 のPCでもWin11にアップデートすることができる。
※appraiserres.dll を削除したり リネームするだけではダメだった。(appraiserres.dll という名前のファイルは存在していなければならない)

作業方法は・・・
1.
appraiserres.dll をメモ帳で開く。

2.
メニューの「編集」 > 「検索」で「検索する文字列」に tpm または uefi を入力して「次を検索」ボタンをクリックして、該当文字列の記述をすべて削除する(またはコメント扱いにする)という方法で行なう。
※行頭に // を付けるとコメント扱いにすることができる。
※コメントを付けたファイル appraiserres.dll  (このファイルを使用して Win11 22H2へのアップデートが出来た)

例えば tpm の場合、
TpmVersion のように1行で記述してある箇所は、その1行を削除する。(または行頭に // を付けて //TpmVersion と記述する)

[     ]のブロックで記述してある箇所は、ブロックごと削除する。
[FT_ALL_AssetTypesForTpmVersion]             (または行頭に // を付けて //[FT_ALL_AssetTypesForTpmVersion] と記述する)         
I:AssetType=LT_AssetTypesForTpmVersion    (または行頭に // を付けて //I:AssetType=LT_AssetTypesForTpmVersion  と記述する)  

例えば uefi の場合、
UefiSecureBoot のように1行で記述してある箇所は、その1行を削除する。(または行頭に // を付けて //UefiSecureBoot と記述する)

[     ]のブロックで記述してある箇所は、ブロックごと削除する。
[FT_ALL_AssetTypesForUefiSecureBoot]            (または行頭に // を付けて //[FT_ALL_AssetTypesForUefiSecureBoot]  と記述する)
I:AssetType=LT_AssetTypesForUefiSecureBoot    (または行頭に // を付けて //I:AssetType=LT_AssetTypesForUefiSecureBoot  と記述する)

すべて削除(またはコメント扱い)が終わったら、メニューの「ファイル」 > 「上書き保存」で終了する。
以上で appraiserres.dll の設定は書き換えられた。

3.
Win10(またはWin11)のコマンドプロンプトで、Win11インストールメディア(USBメモリ) の setup.exe を実行する。
例えば、Win11インストールメディア(USBメモリ)が ドライブ D であるとすれば、
D:\setup.exe のようにフルPATHで入力する。
※エクスプローラでsetup.exeを表示してダブルクリックして実行してもいい。

4.
Windows11 のインストール画面が表示される。
「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」をクリックする。
「今は実行しない」を選択してインストールを進める。
win11_update.jpg
5.
インストール画面に従って進めればWindows 11 へのアップデートは完了する。

6.
インストール メモ
setup.exe にオプションを付けて実行すれば、指定したオプションが反映される。
オプションを指定すれば画面での入力をスキップさせることができる。
例) インストールメディアが ドライブ Dにあるものとする。
D:\setup.exe /auto clean     を実行すると「何もしない」(何も引き継がない)を指定したことになる。(ファイル、アプリ、設定のすべてが削除されるので、Windowsのクリーンイ ンストールになる)
D:\setup.exe /auto dataonly  を実行すると「個人用ファイルのみを引き継ぐ」を指定したことになる。(設定とアプリは削除されるが、ファイルは引き継がれる)
D:\setup.exe /auto upgrade   を実行すると「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を指定したことになる。

setup.exe のオプションはマイクロソフトサイト参照。
機械翻訳なので、意味不明な部分は「英語で読む」必要がある。
Windows セットアップ コマンド ライン オプション
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/manufacture/desktop/windows-setup-command-line-options

ダウングレード インストール
Win11からWin10にダウングレードするには、
Win11でWin10インストールISOをマウントして setup.exe を実行すればいい。
ダウングレード方法の指定は、「何もしない」(何も引き継がない)だけを指定できる。(ダウングレード結果は、Win10をクリーンインストール した状態になる)


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