system-restore
update 2011-08-26

一般的なバックアップ、復元(restore)についてはマイクロソフトの下記サイトに説明がある。
初心者でもわかる! Windows 7 でバックアップ : パソコン全体を復元
http://support.microsoft.com/kb/2666283/ja

ここでは別のHDDへ復元する場合について書いてある。
この方法を利用すれば、HDDを丸ごとシステムイメージ バックアップしておいて、別のHDDに復元することでHDDクローンを作成することもできる。

システム領域を別のHDDに復元(restore)する

3台のHDDを使用する

[HDD1]:インストール済みのHDD
restore-1.png
[HDD2」:システムイメージを保存しておくHDD
restore-2.png
[HDD3]:復元先のHDD
restore-3.png
※復元先のHDD3は「未割り当て」領域だけの状態にしておくこと。
diskpartを使用してHDD3に cleanコマンドを実行してMBRをゼロクリアした状態でいい。
「ディスクの管理」でHDD3領域内のボリュームを全て削除した状態でもいい。

※復元先HDD3のサイズはHDD1の使用している領域(未割り当て領域は含まない)のサイズよりも大きいことが必要である。
今回の例ではHDD1のデータ領域はバックアップ対象にしないが、HDD1のパーティション情報(ボリューム名、サイズ)はシステムイメージ作成時にバックアップされていて、システム復元時に復元されるので、復元先HDD3のサイズに含めておく必要がある。


システムイメージの作成

今回の例ではHDD1のシステム領域(システムで予約済み領域、インストール領域)のみをバックアップするものとする。
データ領域のデータ内容はバックアップしないが、HDD1のパーティション情報(ボリューム名、サイズ)は保存され、システム復元時に復元される。

注意事項:
今回のバックアップデータをHDD1に復元すると、バックアップデータにはデータ内容は含まれていないので、HDD1のデータ領域のデータは消滅してしまうことになる。

1) HDD1とHDD2を装着して「システムイメージの作成」を行なう。
[HDD1]
restore-1.png
[HDD2]
restore-2.png
システムイメージ作成後はHDD2にシステムイメージのフォルダ(WindowsImageBackup)が作成され、フォルダ内にバックアップ情報のファイルが作成されている。
restore-7.png


システム復元

1) HDD1は取り外し、HDD2とHDD3を装着してシステム修復ディスク(またはインストールDVD)でPC起動する。
※HDD1を装着したまま作業すると、システム復元処理は自動的にHDD1を検索して「復元先のドライブ」として設定してしまう。
[HDD2]
restore-2.png
[HDD3]
restore-3.png
2) 「システム回復オプション」画面が表示されるのでキーボード入力方式を選択する。
「次へ」ボタンをクリック。

3) Windowsインストール状態の検索が行なわれるがインストール環境が存在しないので「以前に作成したシステムイメージを使用してコンピュータを復元します」が自動的に選択されている。
「次へ」ボタンをクリック。

4) 「システムイメージ バックアップの選択」画面が表示され、HDD2のシステムイメージのうち最新のイメージファイルが表示されている。
「次へ」ボタンをクリック。

5) 「他の復元方法を選択してください」画面が表示されるので、何も選択せずに「次へ」ボタンをクリック。

6) 復元先を表示する画面になる。
「復元するドライブ」には「\\?Volume{xxxxx・・・・・}, C:」のようにドライブ名が表示されている。
このドライブはHDD3(復元先のドライブ)をあらわしている。
「完了」ボタンをクリック。

7) 「続行しますか?」が表示されるので「はい」ボタンをクリック。

8) 「システム復元」が開始され、進行状況がプログレスバーで表示される。

9) 復元が終了すると30秒後に自動的に再起動される。

10) PC再起動時にBIOS設定で復元先HDD3を起動優先に設定する。
PCが起動すると復元されたWindowsが起動する。

11) 元のHDD1が復元されていることを確認する。
[HDD3]
restore-4.png
HDD1のシステムシステム領域と同じもの(クローン)がHDD3に復元されている。(MBRや認証情報も復元されている)
HDD1のデータ領域は領域だけが(ボリューム名、サイズ)復元される。(今回の例ではシステムイメージ保存時にデータドライブは指定しなかったため、データ内容は復元されない)
HDD3の余った部分は「未割り当て」領域となる。

12) 領域を整理する。
領域だけ作成されているボリュームを削除すると未割り当て領域となる。
[HDD3]
restore-5.png
連続した未割り当て領域には任意のサイズで拡張することができる。(新しく領域を作成することもできる)
※システム領域の拡張作業を行なう場合はシステム修復ディスク(またはインストールDVD)でPC起動して、Windowsの外部から行なう。
[HDD3]
restore-6.png

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