system-reserved (システムで予約済み領域)
update 2011-01-17

概要

Win7 Ultimate,Enterprise をインストールすると「システムで予約済み領域(System Reserved)」が作成される。
この領域の
ファイルシステムは NTFSで、属性は システム、アクティブ、プライマリーであり、ドライブレターが割り当てられていない。
BitLocker partition と云われ、ドライブ全体を暗号化してデータを保護する目的で使用できる。
しかし、この機能を使用しない場合は無用の領域である。



「システムで予約済み(System Reserved)」領域を利用しないようにする

「システムで予約済み」を作成しない、または、取り除く(remove)方法としては次の方法がある。

方法1
あらかじめ、インストール領域を作成しておいてWin7をインストールする。
例えば Partition Wizard (
http://www.partitionwizard.com/partition-wizard-bootable-cd.html)などのツールを使用して、事前にインストール領域を作成しておけば、Win7インストーラは「システムで予約済み」を作成しない。
Partition Wizard は領域作成だけでなく、diskコピー、partitionコピーなども行なうことができる。
手順1 参照。

方法2
Win7インストールの開始前に diskpart コマンドでインストール領域を作成しておく。
この方法は「方法1」と同じことをWin7インストール時に行なうものである。
手順2 参照。

方法3
Win7インストール時に
「システムで予約済み」を「拡張」してインストールする。
手順3 参照。

方法4

インストール後に「システムで予約済み」を
取り除く(removeする)
手順4 参照。


手順1 (戻る)
(1) PartitionWizard で80GBの領域を作成する。
partwizard.png

(2) すでに、領域は作成されている状態なので「パーティション 1」にインストールすればいい。
part1.png



手順2 (戻る)
(1) 言語選択の画面で「Shift + F10」を押す。
lang.png

(2) コマンド入力画面になるので、diskpartを起動し、partitionを作成する。
X:\Sources> diskpart
DISKPART> list disk
DISKPART> select disk 0
DISKPART> clean  ※MBRをゼロで埋める
DISKPART> create partition primary size=80000
DISKPART> select partition 1
DISKPART> active ※アクティブにする(boot可能にする)
DISKPART> format fs=ntfs quick
DISKPART> exit ※diskpartを終了
X:\Sources> exit ※コマンド画面を終了
これ以降はインストールを継続する。

(3)
すでに、領域は作成されている状態なので「パーティション 1」にインストールすればいい。
part1.png



手順3 (戻る)
(1) インストール場所を指定する画面で「ドライブ オプション」にて「新規」で領域を作成する。
part2.png

(2) パーティション1 として自動的に「システムで予約済み」領域が作成される。
ここで「新規」に20GB程度の領域を作成しておく。
part3.png

(3) パーティション2 を「削除」する。
削除すると「未割り当て領域」になる。
part4.png

(4) パーティション1 を「拡張」する。
パーティション1に連続した「未割り当て領域」があれば拡張される。
パーティション2 は残りの全領域まで拡張されることがないように作成しているものである。
part5.png

(5) パーティション1 は拡張された。
パーティション1 にインストールする。
パーティション2 は不要ならば削除する。(インストール後に削除してもいい)
part6.png

(6) インストール後には「ディスクの管理」(diskmgmt.msc)で次の作業を行なう。
パーティション1のボリューム名が「システムで予約済み」となっているので、任意の名前に変更する。
パーティション2を「削除」して任意の領域を作成する。


手順4 (戻る)
(1) 変更前の状態
remove1.png

(2) 「ディスクの管理」で partition A を「パーティションをアクティブとしてマーク」をクリックしてアクティブにする。
※この時点で「システムで予約済み領域」@は非アクティブになり、単なるプライマリーパーティションになっている。

remove2.png
コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動して、
bcdboot c:\windows /l ja-JP を実行する。
この段階で bootmgr,Bootフォルダが
partition A に作成される。

※この時点でPCを再起動して正常にブートすることを確認する。

再起動後に partition @ を削除する。(partition @ は「未割り当て」領域になる)

「予約済み領域」を削除するだけでいいのならば、作業は完了である。
空いた領域にWin7領域を詰める場合は、下記の作業を行なう。

(3) Partition Wizard を使用して partition A を「Move/Resize」で右側に「移動」する。
※partitionAの左側に(Unallocate Space Before: の入力欄に) Win7Aのサイズより大きい領域を空ける設定を行なって
「Move/Resize」する。
※この作業を行なわずに(4)を行ないたいところだが、左側が100MBしか空きがない状態では、うまく移動できないので、左側の空きを作成した状態で(4)を行なう。
remove3.png

(4) partition A を「Move/Resize」で左に「移動」する。
※partitionAの前方に(Unallocate Space Before: の入力欄に) 「0(ゼロ)」を設定して「Move/Resize」する。
remove4.png


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