hyper-v
update 2021-02-01

目次

Win10 クライアント Hyper-V 作成時の留意事項
Hyper-V 機能の有効化
ネットワークの設定
仮想マシンの作成
クイック作成
ネットワーク接続の状態
Hyper-V環境の削除



Win10 クライアント Hyper-V 作成時の留意事項 
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OSバージョンは、64bitのWin10 Pro
ネットワーク接続で余計なトラブルを招かないように、他の仮想化ソフトは(VirtualBoxなど)アンインストールしておく。


Windows UEFI/GPTシステムに対応している。 (Host OSはBIOS/MBRシステムでも構わない)
※ Host <--> Guest 間でクリップボードが使用できる。
※ fedora UEFIにも対応している


Hyper-V 機能の有効化  (目次へ戻る)

「プログラムと機能」の「Windowsの機能の有効化または無効化」にて「Hyper-V」をオンにして「OK」ボタンをクリックする。
Windows機能の更新処理後にPC「再起動」すると、Hyper-V機能が有効になっている。

enabled.png

再起動後にはスタートメニュー/Windows管理ツールに「Hyper-V クイック作成」 と「Hyper-V マネージャー」が作成されている。
start-menu.png
「Hyper-V クイック作成」のPathは C:\Program Files\Hyper-V\VMCreate.exe である。
「Hyper-V マネージャーのPathは C:\WINDOWS\System32\mmc.exe "%windir%\System32\virtmgmt.msc" である。

「管理ツール」に「Hyper-V クイック作成」 と「Hyper-V マネージャー」のショートカットが追加されている。
kanri.png

「サービス」にHyper-V に関するサービスが追加されている。
service.png

システム情報(msinfo32)の「システムの要約」に「ハイパーバイザーが検出されました」と表示されている。
msinfo32.png



ネットワークの設定  (目次へ戻る)
※仮想スイッチマネージャーでネットワークの設定を行なう。

(1) Hyper-Vマネージャーを起動する。

画面左側にはHyper-Vマネージャーが管理するサーバーとしてのコンピュータ名が表示されている。
画面右側の「操作」欄でサーバーの操作を選択できる。

mgr1.png


(2) 画面右の「操作」欄の「仮想スイッチマネージャー」をクリックする。
mgr2.png

(3) 「仮想スイッチマネージャー」画面が表示されるので
「外部」を選択して「仮想スイッチの作成」ボタンをクリックする。
sw1.png

(4) 「新しい仮想ネットワークスイッチ」作成画面が表示される。
スイッチの「名前」には解りやすい名前を入力する。(例: Internet Connection)
外部ネットワークに使用するネットワークアダプタにはPCのアダプタが表示されている。
「管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する」を「オン」にする。(デフォルトでオンになっている)
sw2.png
「OK」ボタンをクリックする。

(5)
ネットワークの変更を適用」画面が表示される。
sw3.png
「はい」をクリックすると変更処理が行なわれる。
処理が終わるとHyper-Vマネージャーの画面になる。

(6) 作成した仮想スイッチの「拡張」機能を確認する。
スイッチ(ここではInternet Connection)の左にある「+」アイコンをクリックして「拡張」をクリックする。
「スイッチの拡張」の「Microsoft Windows フィルタリングプラットフォーム」が「オン」になっていることを確認する。

sw2-1.png

以上で仮想スイッチの設定は完了。

(7)PCのネットワーク接続状態は後述の「ネットワーク接続の状態」のようになっている。

以上でネットワークの設定は完了。



仮想マシンの作成 
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(1)Hyper-Vマネージャーにて「操作」->「新規」をクリックして「仮想マシン」をクリックする。
vm1.png

(2)仮想マシンの新規作成ウィザードが開く。
カスタム設定を行なうので「次へ」をクリックする。
vm2.png

(3)「名前と場所の指定」画面になる。
仮想マシンの名前を入力する。(この例では w10uefi という名前を入力している)
「仮想マシンを別の場所に格納する」をオンにして「参照」ボタンで格納場所を指定する。(この例ではドライブ F:\ を指定している)
vm4.png
「次へ」をクリック。

(4) 世代の指定画面になる。
第1世代:BIOS/MBR システム作成。
第2世代:UEFI/GPT システム作成。
※この事例ではUEFI/GPTを選択している。
sedai.png

(5)「メモリの割り当て」画面になる。
仮想マシンに割り当てるメモリを入力する。(この例では 1024 を入力している)
※メモリ設定は,あとで変更できるのでこの時点ではデフォルトで表示されているままの設定でも構わない。
vm5.png
「次へ」をクリック。

(6)「ネットワークの構成」画面になる。
入力欄の右端のプルダウン ボタンをクリックして、すでに作成済みのネットワーク名を選択する。(この例では Internet Connection )
vm6.png
「次へ」をクリック。

(7)「仮想ハードディスクの接続」画面になる。
新規作成なので「仮想ハードディスクを作成する」をオンにして「名前」「場所」「サイズ」を確認、入力する。
vm7.png
「次へ」をクリック。

(8)「インストールオプション」画面になる。
第1世代の場合は物理 CD/DVDドライブを指定できる。
第2世代の場合はisoファイルを指定する。(物理 CD/DVDドライブは指定できない)
画面は、ダウンロード済みの iso ファイルを使用してOSインストールを行なう場合の例である。
※「あとで(後で)オペレーティングシステムをインストールする」を指定すれば、ここで仮想マシンの作成は「完了」となる。
vm8.png

※ 第1世代を選択した場合は物理 CD/DVDドライブを指定できる。
vm8-1.png
「次へ」をクリック。

(9)「仮想マシンの新規作成ウィザードの完了」画面になる。
vm9.png
表示された内容を確認して「完了」をクリック。
各種の設定が行なわれて「Hyper-V マネージャー」画面が表示される。

(10)仮想マシンが作成されていることが確認できる。
画面右の「操作」欄にて仮想マシンについて「設定」などの操作を行なうことができる。
vm10.png

(11)「接続」を実行すると仮想マシンに接続する画面が表示される。
メニューで各種の処理を行なうことができる。
vm11.png

(12)「操作」メニューの「起動」をクリックしてインストールを開始してみる。
すでに設定した内容に沿って iso ファイルからのOSインストールが開始される。
仮想マシンの表示画面は「クリップボード」メニューをクリックすればキャプチャーできる。
vm12.png

インストール後のシステム情報(msinfo32)
BIOSモード:UEFI 、セキュアブート:On になっている。
system-info.png

以上で仮想マシンの新規作成は完了。



クイック作成  (目次へ戻る)
※クイック作成は「Hyper-V マネージャー」からも出来る。
(1) 「Hyper-V クイック作成」をクリック
quick-create1.png

(2) ローカルの iso イメージから f33(fedora33)を新規にインストールするので「ローカルインストール元」をクリック
quick-create2.png

(3) 「その他のオプション」をクリックして仮想マシンの「名前」および、使用する「Network」を選択して、セキュアブート」はOFFにする。
「インストール元の変更」をクリックする。
quick-create3.png
(4) インストールする iso イメージの場所を選択して iso イメージを指定すると
「仮想マシンの作成」ボタンが表示されるのでクリックする。
quick-create4.png

(5) 仮想マシンが作成された。
quick-create5.png

(6) 「設定の編集」をクリックして設定内容を確認、編集できる。
「キャンセル」をクリックすれば作成した仮想マシンへの「接続」画面に戻る。
quick-create6.png

(7) 「接続」をクリックすると作成した仮想マシンに接続される。
「起動」をクリックすれば iso ファイルからのインストールが開始される。
quick-create7.png



ネットワーク接続の状態
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Hyper-V 仮想イーサーネットアダプタは、ホストPCのネットワークアダプタを使ってインターネットにアクセス可能になっている。
net1.png



Hyper-V環境の削除  (目次へ戻る)

仮想マシンの削除

1.Hyper-Vマネージャーを開く。

2.削除したい仮想マシンを選択して「削除」をクリック。
「選択したすべての仮想マシンを削除」の確認画面が表示される。
「削除する」ボタンをクリック。

3.Hyper-Vマネージャーの表示から削除した仮想マシンが消える。

4.全ての仮想マシンを削除すると「仮想マシン」の表示部分は
「このサーバーに仮想マシンは見つかりませんでした。」という表示になる。

サーバーの削除

1.「操作」部分には仮想マシンは何も表示されていない状態で「サーバーの削除」をクリック。

2.コンピュータ名の表示も消えて、Hyper-Vマネージャーだけの状態になる。

3.以上ですべて削除された。

4.Hyper-Vマネージャーを閉じる。

※すべて削除された状態で再びHyper-Vマネージャーを開くと、あらためて仮想マシンの作成ができることになる。

※仮想マシンを全て削除しても仮想マシンのフォルダ/ .vhdx ファイルは残っている。
このフォルダ/ .vhdx ファイルはエクスプローラで削除すればいい。

Hyper-V機能を無効化する

1.Windows機能のHyper-V機能を「オフ」にする。
2.無効化のための更新処理が行われる。
3.更新処理が終わるとPC再起動の要求があるので「今すぐ再起動」をクリックする。
4.再起動後の状態は次のようになっている。
(1)スタートメニュー/Windows管理ツールの「Hyper-V クイック作成」 と「Hyper-V マネージャー」が消えている。
(2) 管理ツールから「Hyper-Vマネージャー」が消えている。
(3) サービスから「Hyper-V Virtual Machine Management」、「Hyper-V ホストコンピューティング サービス」が消えている。(9つの「Hyper-V *****」サービスは残っている)
(4) ネットワーク接続から「vEthernet(Hyper-V仮想イーサネットアダプタ)」が消えて、当初の「イーサーネット」アダプタだけになっている。

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